服部祐樹
コード x AI
ソフトウェア開発者のための生成AI実践入門
ガイド
AIを用いたコーディング全般をよく整理した本
書誌
| author | 服部祐樹 |
| publisher | 技術評論社 |
| year | 2024 |
| price | 3000+tax |
| isbn | 978-4-297-14484-5 |
履歴
| editor | 唯野 |
| 2026.10.9 | 読了 |
| 2025.10.13 | 公開 |
書名の通りAIによるコーディング支援全般を解説した本だが2024年刊であり、「AIが賢くても判断(レビュー)は人間がしなくてはならない」という方向性は当時としては全く正しいものの、ご承知の通り2025年にClaude Codeが登場しVibe Codingがそれなりに一般化したことに伴い、本書の立ち位置は若干微妙になってしまっている。
しかしながら、全てをブラックボックスにせず人間が理解できるコードを生成させるという意義は今でも有効だと私は思うし、そうでないと本当の問題の切り分けのできないケースがまだ存在すると思う。むろん過渡期ゆえにこれが数年後にどうなるかまでは何ともいえないが、使い捨てのコードでない限りは、人間も品質を担保する必要性はまだ残るのではないかと私は思う。
よく知られたソフトウェア工学上の法則に従うあたりなどに関しては新鮮味はないものの、逆にいえばAIを併用しようとしまいと、それがベストプラクティスなのであれば採用して当たり前ということであり、言い方を変えれば基本は同じということもできる。巻末には本書の示すベストプラクティスの一覧も用意されており、この辺は便利だと感じた。別にAIに限ったことではないが、結局のところエンジニアであれば最後は何であろうと新しい技術に興味を持って試し使っていくという至極当然の結果に行き着くのだろう。
構成や文章は非常によく練られており、プログラマであれば十分今でも一読する価値があると思う。
抄録
iii
しかし、AIを導入するだけで自動的に生産性が向上するわけではありません。真の生産性向上を実現するには、単なるテクニックを超えて、AIと上手に協働する力を身につける必要があります。AIを理解して戦略的に活用することで、生産性を飛躍的に向上させることができるのです。
iv
本書の目的は、「AIをどのように活用すれば、エンジニアとしての真の生産性を向上できるのか」という問いに答えるものです。
AIと効果的に協働するためには、AIについての正しい理解と、協働の可能性を広げるためのロードマップが必要不可欠です。-/-
v
-/-私たちはときに作業スピードが上がることを生産性の向上だと考えがちですが、本当に大切なのは価値ある成果を生み出すことです。
生成AIの登場は、私たちに大きな問いを投げかけています。「生産性とは何か ?」「私たちにしかできない価値とは ?」、この問いに向き合うことが、これからのソフトウェアエンジニアリングに求められているのかもしれません。
