久慈光久
狼の口 ヴォルフスムント 全8巻
ガイド
書誌
| author | 久慈光久 |
| publisher | エンターブレイン |
| year | 2016 (8巻) |
| price | 620+tax |
| isbn | 978-4-04-734321-4 (8巻) |
履歴
| editor | 唯野 |
| ? | 読了 |
| 2026.4.6 | 公開 |
ハプスブルク家からのスイス独立に至る中世での戦いを描いた作品で、物語の中盤までを通じて舞台となるのが、書名にもなっているスイスからイタリアに通じるゴッタルド峠にある関所「狼の口」である。最後は独立を実質的なものにしたモルガルテンの戦いまでを扱っている。もっとも私も、ウィリアム・テルやバチカンのスイス人傭兵についてくらいは知っていたが、そもそもハプスブルク家がスイス出身で、神聖ローマ帝国の帝位を握るようになった以降もスイスを直轄地としていた歴史までは知らなかった。また、実質的な独立を果たしたものの国際的に承認されたのはウェストファリア条約まで待つ流れとなり、通史を紐解くとなるほどという感じがする。
一方、本書でもモルガルテンの戦いは近代戦につながる騎士の時代の終わりを告げるような書き方となっており、この辺は『ホークウッド』にも通じる部分がある。ちなみに、割と拷問シーンなども普通に出てきて人もたくさん死ぬので、そういう意味では読者を選ぶのかもしれない。とはいえ、そういう辺りも含めた中世漫画つながりで『乙女戦争』も紹介しようと思う。
抄録
6巻 p30

