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VMwareでUNIX
ブイエムウェアーデユニックス

書誌

text唯野
author大江将史
publisherアスキー
year『UNIX MAGAZINE 2001.1-2001.2』

履歴

2001.spring読了
2002.1.13公開
2002.3.24修正

感想

恐らく、VMware というツールを最も積極的に取り上げている雑誌はユニマガだと思うが、これはホスト OS に Windows2000、ゲスト OS に NetBSD という構成で 4 回に渡って行われた連載である。個人的にも VMware の雰囲気を知る上でとてもためになった記事だったが、私は VMware を 3.0 で購入したため(連載当時は 2.x)、今回、まとめるついでに 3.0 での場合、私のゲスト OS での場合(Win98、Linux)で適時、書き換えを行った。ちなみに機会があれば Intel 版 Solaris のインストールにも挑戦してみたいと思っている。

# まだ、2 回分しか読書ノート化していませんが...

抄録

1 インストールとネットワーク (2001.1/p.51-65)

VMware とは PC/AT 互換機のエミュレータで、このとき VMware の動作する OS をホスト OS、VMware 上で動作する OS をゲスト OS と呼ぶ。現状の VMware はホスト OS として Linux と Windows NT/2000/XP をサポートしている。そして、ホスト OS の HDD、CD-ROM ドライブ、イーサネット、サウンド、ビデオ、USB といった資源がゲスト OS 上では汎用的なデバイスとしてエミュレートされる。シリアルデバイスも 16550A 互換として認識される。また、サポート対象の一部のゲスト OS に対しては、ディスプレイの直接利用による高速線画などを行うドライバ群(VMware Tools)が提供されている。或いは Windows から X サーバなどを利用し PC-UNIX 上の X クライアントへアクセスしてもよい。(例えば ASTEC-X を使えば Windows 上の IME を X でも利用できる。)

VMware のネットワークにはブリッジベースとホストベースの 2 種類のモードがある。ブリッジベースではホスト OS 上の Ethernet インタフェースがゲスト OS 上でも Ethernet インタフェースとして見える。(ブリッジベースには Ethernet しか利用することができないが、異なる IP アドレスを同じインタフェースから共有するということ。)一方、ホストベースではホスト OS とゲスト OS との間に仮想ネットワークへ接続されたインタフェースができ、その間を通してホスト-ゲスト間の通信を実現する。ホストベースの関係は最大で 3 つまで設定することができる。

また、ホストベースのネットワークでゲスト OS から外部のネットワークへ接続するには、Windows 2000 の「ネットワーク共有」機能を使う。これを用いると Windows 2000 によるネットワーク間の NAT が可能となる。この共有は「ネットワークとダイヤルアップ接続」で共有するインタフェースを選択し「インターネット接続の共有」をチェックすればよい。また、この仮想ネットワーク上で DHCP サーバを動かすこともできる。(しかし、DHCP サーバの IP アドレスは 192.168.0.1 固定となる。)

ゲスト OS のインストールでは、まず VMware によってエミュレートされる PC の構成を Typical か Custom か VMware Guest OS Kit から決定する。Custom の場合、まずインストールするゲスト OS と使用ディレクトリを決定し、次にメモリ量を指定する。そしてネットワーク構成とディスク構成を決定する。選択肢として以下がある。

  • Use bridged networking ブリッジベース
  • Use network address translation (NAT) NAT
  • Use Host-Only networking ホストベース
  • Do not use a network connection スタンドアロン
  • Create a new virtual disk 新規に仮想ハードディスクイメージを作成
  • Use an exsiting virtual disk 既存の仮想ハードディスクイメージを使う
  • Use a physical disk ハードディスク上の物理的なパーティションを使う

ちなみに、私は既存の System Commander でマルチブートしていた Windows98 を physical disk からも利用してみたが、(当然ハードウェア構成が異なるので)初回起動時に「新しいハードウェアのインストール」に見舞われた以外は、特に問題なく起動まで行うことができた。(但し、System Commander の反応がちょっと変。)なお、これらの設定は Wizard の終了した後からでも、メニューの [Settings]-[Configuration Editor...] から変更できる。(設定内容は例えば \My Virtual Machines\Windows 98\windows 98.vmx などに保存される。中身はテキストファイルなので簡単に編集も可能。)

その上で FDD は実デバイス(Use physical drive)かイメージファイル(Use ISO image)が選択でき、そして仮想ディスクではアクセスモードとして以下を選択できる。

  • Persistent 仮想 PC 上での書き出しを実ディスクにすぐ反映
  • Undoable 仮想 PC 終了時に変更点を反映するかどうか選択
  • Nonpersistent 仮想 PC 上での書き出しを実ディスクに行わず破棄

一方、ネットワーク・アダプタは接続形態として Bridged、NAT、Host-only、Custom を選択できる。それぞれ、デフォルトだと VMNet0、8、1 が割り当てられている。また、シリアルポートはホスト OS 上の実ポート(Use physical serial port)、ファイルへのリダイレクト(Use output file)、パイプ(Use named pipe)が選択できる。Windows2000 の場合、汎用シリアルデバイスとして認識されるものであれば、PHS データカードや USB シリアルデバイスも利用することができる。これはパラレルポートも同様。サウンドデバイスはホスト OS 上のそれが PCI 上の SB 互換カードとしてエミュレートされる。フロッピー、シリアル、パラレル、サウンドに関しては実行中の動的な割り当てもできるが、仮想 PC のパフォーマンスのためにも不要なデバイスは追加しない方が無難である。

なお、VMware では入力をグラブ(Grab)しているときとそうでないときのパフォーマンスを指定できる。「入力のグラブ」とはホスト OS の入力デバイスがゲスト OS に占有されている状態を指し、つまりグラブ中はキーやマウスの入力がゲスト上のものとして処理される。グラブの切替は Ctrl+Alt で行う。(このキー割当はメニューの [Settings]-[Preferences] にある [Hot Keys] タブから変更できる。また、同じ画面の [Priority] タブから [Global Preference] (全仮想 PC)、[Local Preference] (対象 PC)への High(グラブ時)-Normal (非グラブ時) の Priority を指定できる。)

2 NetBSD on VMware (2001.2/p.37-52)

VMware におけるゲスト OS のインストール Tips として実 FD ではなくイメージを使う、仮想 CD-ROM ドライブを使う(「CD 革命」を使う場合はファイルシステムの変換が必要)、設定ファイル一式のコピーによるクローン作成などがある。

そして、Windows/Linux/FreeBSD には VMware Tools が用意されているので導入する。VMware Tools をインストールすると、実デバイスと仮想デバイスの接続管理、時計の同期、マウスの透過移動などが可能になる。設定は VMware Toolbox より行える。(UNIX では X が必須。XF86_VMware を使う。Toolbox の起動は絶対パスで指定する。)

他に設定ファイルの使い分けには checkvm コマンドの結果が利用できる。ネットワークの利用はホストベースとブリッジベースを併用するのがよい。ゲスト OS がネットワークアクセスをデフォルトで禁じている場合は必要な設定を変更する。アクセス可能な IP アドレスに関してなら /etc/hosts.allow と /etc/hosts.deney、サービスに関してなら /etc/initd.conf など。

参考文献

トップマネジメントサービス『VMware 2.0 公式導入ガイドブック』
ローカス/2000/\3,000+tax 89814-164-1

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