虫られっ話
書誌
| text | 唯野 |
| author | 手塚治虫 |
| publisher | 潮文庫 |
| year | 1986 |
| price | 350 |
| isbn | 267-01102-8 |
履歴
| 2002.11.12 | 読了 |
| 2002.12.30 | 公開 |
| 2002.12.31 | 修正 |
感想
手塚治虫の対談集。登場するのは小松左京、北杜夫、田河水泡、横尾忠則、ジュディ・オング、尾崎秀樹、磯村尚徳、石ノ森章太郎/松本零士の各氏である。作品としての漫画にでは出てこない裏側の話が聞けてなかなかおもしろかった。いうまでもないことではあるが、やはり接するたびに手塚治虫はすごいなと思う。
抄録
36/37
手塚 頭の毛が薄くなったのを隠すためじゃなしに、かぶってるから薄くなったんです(笑)。そうなの。だからほんと言うとね、帽子のまん中に穴あけてね、前のベレー帽は穴あいてたんですよ、ここに。
北 マンガ家って、どうしてそういう帽子をかぶるあれができたんですか ?
手塚 横山隆一さんの影響。
41/44/45
手塚 『ジャングル大帝』っていうのはね、ぼくが書いたマンガの中で、初めて、女性関係が出てくるマンガですよ。
北 あ ! 思い出したけど、『鉄腕アトム』の中で、女性の足がなまめかしいって、クレームがついたことあったでしょう。
手塚 あれ、『鉄腕アトム』じゃないんです。『ライオンブックス』です。
手塚 そう。それでね、不買運動を起こされましてね、あそこの良書審議会みたいのがあって、それがもうとにかく手塚の載ってるマンガは売らないということ決めちゃったわけ。話、だいぶ飛んじゃうけど、で、ぼくはもう恨んじゃってねえ、もうほんとに何がこれいけないんだと。
49
手塚 あはっはっは、そっくり。じゃあ年のせいでもないんだね。しかし、だからそういうね、ガラッと変身をできる女っていうのは、ぼくはたいへんおもしろい。何ていうか、やっぱり女というのはおもしろいなと。男はね、それはたとえばネコかぶったてたりね、あるいは地が出たりするけどね、結局バレちゃうのよね。女はその二面性が非常に多い。
55
手塚 虫。これはねえ、ぼくはすごいつながりがあると思う。というのはね、ぼくはね、ほかのものはデタラメに書くけど虫だけは忠実に書くの。好きなもんだから。だからぼくの書く虫っていうのはね、たいへんあれですよ、生物学的に正しい。
65
北 ぼく、それから「お迎えでごんす」っていうの、あれも好きなんですよ。
手塚 ああ、そうですか。どうも。あれはね、妹が考えてくれたんです。
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