ことばの花束
岩波文庫の名句365
書誌
| text | 唯野 |
| author | 岩波文庫編集部(編) |
| publisher | 岩波文庫 |
| year | 1984 |
| price | 300 |
| isbn | I-35-005-1 |
履歴
| 2000.8.21 | 読了 |
| 2000.8.26 | 公開 |
| 2004.11.16 | 修正 |
感想
岩波文庫に収められている名句を集めたアンソロジー。全体的にいって箴言の類というよりは、著名句を選び出したという向きの強い内容になっている。そんなわけで「この言葉の出典はこの本だったのか」という意味での発見が多く、古典への橋渡しとしてこそ意義のある内容といってよいように思う。(もちろん内容は洋の東西を問わず広く網羅されているので問題ない。)
抄録
15
知ることがむつかしいのではない。いかにその知っていることに身を処するかがむつかしいのだ。――司馬遷『史記列伝』
ただ誹(そし)られるだけの人、またはただ褒められるだけの人は、過去にもいなかったし、未来にもいないであろう、現在にもいない。――『ブッダの真理のことば・感興のことば』
20
われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しているのである。人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、もっとも偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている。――セネカ『人生の短さについて』
21
己れを知らざることや、知らぬことを知っているように空想して知っていると思いこむことは、狂気にもっとも近い。――クセノフォーン『ソークラテースの思い出』
23
「知は力なり。」とんでもない。きわめて多くの知識を身につけていても、少しも力をもっていない人もあるし、逆に、なけなしの知識しかなくても、最高の威力を揮(ふる)う人もある。――ショーペンハウエル『知性について』
24
道徳的修養に要する努力の大半は、自分の過去および現在の行為の生んだ不快な結果を認めるのに必要な勇気にある。――デューウィ『哲学の改造』
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