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Simplified Three-Way Miter

書誌

text唯野
authorRichard J. Gotz
publisherTaunton Press
year『Fine Woodworking March April 2004』p.54-57

履歴

2004.12.17読了
2005.1.19公開
2005.3.2修正

感想

三方留の作り方について、ほぞの代わりに雇い実を用いる簡便な方法を紹介した記事。三方留の利点は接合部材の小口が見えず 3 つの面がひとつの点へ結ばれるかのような美しい外観にあるが、伝統的な加工では高度な技術が必要で、機械加工でも複雑な複数のセッティングが必要だった。

それがこの方法を用いると確かに早く加工できるので有用といってよいように思う。また、著者がいうように「加工精度を上げるために切削回数そのものを減らす」というアプローチは他の場合にもいえるように思う。

抄録

ほぞまず手順を概観すると以下の通り。また、加工したほぞのイメージを合わせて示す。

  • 角材の状態で穴を開ける
  • 2 つの接合面を留に切る
  • 合板で作った雇い実を入れて組み立てる

そして、この方法の場合、接合面はそれに合わせて切り落とされてしまうので、加工される 3 つの材は同一の径かつ正確に加工される必要がある。そのために、まず木取りでは材が正確な角材となるよう自動鉋を同じ幅と厚みで通す。

次いで角のみによる穴あけでも一度決めたセッティングは変えないまま全ての部材を加工するようにし、端からの加工位置が同じとなるようにする。これは横切り盤で留に切る場合も同じで、特に同じ切削面を 2 回以上通さないようにする。(なお、角のみは入れる雇い実の厚みに影響するので、それを前提に墨を含め付ける必要がある。)

横切り盤では事前に端材で 45 度を確認し、マイターゲージを 90 度、刃角の方を 45 度にして切削すると一度のセッティングで全ての加工ができる。(但し、横切り盤では加工できる材の大きさがの刃の出の大きさに制約されるので、スライド丸のこかラジアルソーの方がよいと思う。また、刃が直角、マイターゲージが 45 度だとセッティングが 2 度必要になってしまう。)

雇い実はゆるすぎずきつすぎない固さにして、側面のうち 2 面を留に削っておく。(原本では留加工を行った昇降盤でそのまま行えばよい、とある。ちなみに、雇い実はひとつの三方留に対して 3 つ必要であり、削る面も左右に分かれるので事前に確認しておくとよい。)

組み立てでは雇い実も相互に利くかたちとなるので、事前に仮組みしてそれを確認する。組み立ての手順は、雇い実をひとつずつ右側などに決めて入れ、先に平面となる部分を組んでから足の部分を指す流れとなる。(組方に関しては私は三方を同時に締めたが目違いが出てしまったので、上述のやり方の方がよいと思われる。)

三方留の仕口なお、著者は、この方法は小物の場合で特に有効と書いているが、参考までにほぞで三方留を加工する場合の仕口は右の通り。

参考文献

  • 鳥海義之助『図解 木工の継手と仕口 増補版』理工学社/1987

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