徹底のリーダーシップ
最悪のシナリオから最高の結果を生む経営
書誌
| text | 唯野 |
| author | ラム・チャラン |
| editor | 中嶋愛(訳)/柳井正(解説) |
| publisher | プレジデント社 |
| year | 2009 |
| price | 1429+tax |
| isbn | 978-4-8334-1914-7 |
履歴
| 2010.10.20 | 読了 |
| 2010.11.03 | 公開 |
| 2010.11.07 | 修正 |
感想
p13 までは柳井氏による前書きというか要約めいた解説である。今日的な不況の時代を前提にして経営者が何を指針・基準に経営を行うべきなのか、ということを包括的に説いている。まとめられている内容は簡便だが的確であり同意できるところの多い本だった。
不況の時代だからこそ、それを跳ね返すだけの根拠というか、説得力のあるよりどころが経営者には求められる。むろん、それは時代の変化に対応するしなやかさと同時に長期的な見通しに耐えうるものでなければならない。本書ではそういう全体的なものとしてキャッシュ重視の「徹底の経営」ということを取り上げており、強く同感である。量的にも手頃で一読の価値があると思う。
抄録
3
では、経営とはなにか。それは「実行すること」です。これ以外にない。-/-
いい会社と悪い会社でやっていることは、表面上はほとんど一緒です。やるべきことも一緒です。何が違うかといえば、どの程度までやるのか、どの水準を目指すのか、それだけです。
悪い会社はいい加減にやっていたり、やっているふりだけで終わっている。低い水準での成功で満足している。いい会社は徹底的にやり、それでも満足せずに、全員でさらに上を目指している。そういう違いがあります。
4
リーダーが泥まみれになってやらない限り、下の人間が泥まみれになってやろうなどと思うわけがないでしょう。リーダーは「モデル」たるべきです。ただ上から命令して、他の人が実行したことを評価するだけの人はリーダーではない。それとはまったく反対の姿勢が必要なのです。
リーダーになったら、いやな仕事はしなくてもいいのではなくて、むしろ、いやな仕事を正面から引き受けていかなくてはならない。それは、たくさんある課題に優先順位をつけて、いますぐにとりかかるべき、最も重要なものから取り組んでいく、ということです。
5
会社にとって一番必要なことは何か。それを理想と現実、長期と短期のバランスのなかで考えていくのがリーダーの役割であり、いったん何をすべきかがわかったら腹をくくって率先して取り組まなくてはなりません。リーダーが動かない限り、組織は動かないのです。
6-7
リーダーのところには、仕組みとして情報が上がってくることになっていますが、それを鵜呑みにしていると大変なことになります。自ら現場に出向き、自分の目で何が起こっているかを確認し、直接関係者と話をして真実をあぶりだす。その努力をリーダーが怠ると、組織は誤った情報によって動くことになります。それはまさに「命取り」となるのです。
9
いまのピンチは、時代が大きく変わったことからきています。ならばその次はどうなるのかを考えて、能動的に「自分はこういうふうに動こう」と思わない限り、チャンスはつかめない。
全文を読まれる場合はログインしてください
